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2011/03/16 02:34
東北地方太平洋沖地震が中々終息しないのに、今度は静岡で地震がありましたね。
先日の東北地方太平洋沖地震の影響で、私の勤務先にも全身打撲、骨折で救急搬送された方がいらっしゃいます。本当にお気の毒な状態です。御家族も寝ずに付き添いをされています。
自分達が「随分大きな地震で揺れたけど、無事だった」では済まされない状況なのだと、改めて思い知らされました。
親戚が仙台市内に多く安否が中々確認出来ませんでした。被災地の惨状は私の考えなども及ばない程に大変な状況である事でしょう。一刻も早い救出と生活の安全を心よりお祈り申し上げます。
先日、3ヶ月振りに教授の呼吸法レッスンに行く事が出来ました。今年に入ってから歯科治療を集中的に行なっていたので、暫くの間先生方のレッスンはお休みさせて頂いていました。
それでも、今年リサイタル予定のイタリア歌曲とイタリア・オペラ・アリアの新曲や、今年ウィーンで歌う予定のシューベルトやブラームスのリートや、たまには演奏会で歌うためでなくても歌ってみたい曲など、そして教授の呼吸練習だけは休日にコツコツ地道に続けていました。
そのためか、ここ最近は中低音域の響きが非常にはっきりしてきて声量もアップし、低音も随分低い音が響くようになったので、メゾ・ソプラノやコントラルトのオペラ・アリアの譜読みなども行なってみたりと、勉強したり練習する曲だけでも少しづつ幅を広げて行こうとしていました。
そんな折の、久し振りの教授のレッスンでした。
その日は、地震の影響でその日レッスン予定だった私以外の生徒さんが総てレッスンをキャンセルされたとの事で、いつもよりもゆったりとレッスンして頂く事が出来ました。
地道に3ヶ月呼吸練習を行なってきたお陰か、呼吸状態は3ヶ月前と大きな変化は無かったようで、また新しい、そして一段難易度の高い呼吸法のレッスンをガッツリ2時間行ないました。8分音符や16分音符のマルカートにレガートを組み合わせての呼吸練習では、本当に腹筋が痙攣を起こしそうになりました(笑)
そして、他の生徒さんのレッスンが総てキャンセルになってしまって少し御時間に余裕のあった教授が、
「今日は少し曲も歌いましょう。何か曲を持って来てらっしゃいますか???」
と仰られたので、G.F.Handel「エジプトのジュリアス・シーザー」からSestoのアリア「Cara, speme」と、W.A.Mozart「魔笛」のPaminaのアリア「Ach, ich fuhl's」をお願いしました。
その前段階の、呼吸法に発声を交えたレッスンで教授から思いもかけない言葉が飛び出しました。
もともと低音域も音域だけは出たのですが声の響きにならない事が殆どでした。最近は少し低音域の声量も出て来たためか教授は随分低い音域まで発声練習されました。その結果教授曰く、
「あなたは随分低い音域まで声が出ています。私(教授)よりも低い音が出ています。私にはこの音は出せません。それは私の声帯の長さがそこまでのサイズだからです。私は今迄何十年も沢山の生徒を教えて来ました。外国人も含めてソプラノで、あなたほど低い音の出るソプラノは初めてじゃないかな。あなたは随分長い声帯をお持ちですよ。声帯は持って生まれた楽器なので私達には作る事は出来ません。このような長い声帯をお持ちだという事は、今後が非常に楽しみになって来ましたね〜」
聞いてビックリ仰天。
一昨年のウィーンでの初めてのレッスンでもウィーンの先生から、
「随分低い音まで出ますね」
と言われましたが、今まで多くの先生にレッスンを受けてきたのですが私の低音域の音域の広さに関して言及された先生は決して多くはありませんでした。
ちなみに私の一番低い音は、ド真ん中のCよりも1オクターブ低いCです。普段の自己練習でも、余程疲れていたり調子が悪いとかでなければこの1オクターブ下のCは出せるようになっていました。ソプラノならば普段の演奏では殆ど使わない音域ではありますが(苦笑)
G.F.HandelのSestoのアリアは、呼吸練習も交えた発声練習で1ページだけレッスンしました。一気に曲全部を練習するのでは無く最初は呼吸法も交えた発声練習を1ページづつ繰り返すように、との教授の御指摘でした。
そして、W.A.Mozart「魔笛」Paminaのアリアのレッスン。このPaminaのアリアは教授はソプラノの生徒のレッスンに良く使用されるとの事でした。そこで、いきなり久し振りにこのPaminaのアリア「Ach, ich fhul's」を通して歌う事になりました。通しできちんと歌うのは去年のウィーンでのレッスン以来、超久し振りの事になります。
ただ、このPaminaのアリアは、私は続けて1時間歌っても声帯に疲労感を感じないオペラ・アリアで、ウィーンの先生からもレパートリーとして全曲勉強する事には何の問題も無い、と言われているので、スタジオ自己練習の最後に時間のある時にはなるべくこのPaminaのアリアを歌う事にしています。3時間スタジオ練習を行なった最後にこのPaminaのアリアを歌って最高音まできちんと発声出来ないようであれば、その日の自己練習には発声的に無理があった事になる良い目安になります。喉に力が入って押し出した発声になってしまっていたか、体をきちんと使えていない発声だったか、多くはそのどちからかに落ち着きます。
久し振りに歌ったPaminaのアリアでは、教授の呼吸法レッスンの効果があって以前にも増して声量がアップした事と、中低音域が響くようになった実感を持ちました。
教授から御指摘頂いた事は、発声に関する事では無く、寧ろドイツ語の発音に関する事でした。特にドイツ語の母音、長母音と短母音、ウムラウトの発音が非常に曖昧なので、次回のレッスンではドイツ語の子音の発音も含めてもう一度同じ曲をレッスンする、という事になりました。
帰宅してからヴォイス・レコーダーに録音されていた自分のPaminaのアリアを聴いて、幾つか驚いた事がありました。以前なら、Lucia PoppやBarbara BonneyやEdith MathisのPaminaとは余りにもかけ離れた声で愕然として総て録音を消去していたのですが、今回は意外と違う事の方を多く感じました。
まず、ヴォイス・レコーダーの録音は音が割れまくりで声量が随分と大きくなった事(笑)です。それと中低音域がきちんとはっきり響きとして声が拾われていてしかもフレーズによっては中低音域の方が音程が良い!!!これは自分で考えもしなかった事でした。
今後は呼吸法と発声のバランスや表現も含めて、声量の調整を行なって行かなければなりません。
それにしても、PoppもBonneyもMathisも真っ青の、まるでメゾ・ソプラノ歌手が歌っているようなぶっ太いPamina・・・・・・・・・・・(自爆)これは、きっと日本のオペラ・ファン、特にモーツァルトのオペラ・ファンが聴いたら大激怒するか鼻で冷たく嘲笑われるような、ブーイングの嵐のPaminaの一丁上がりです(核爆)
でも、ウィーンではこれが普通に、というか正に私自身の「Pamina」なのです。
だから、きっとこれで方向性は良いのだろうと別段不思議にも思いませんでしたし、自分の録音を聴いてガッカリも愕然ともしませんでした。
後は、この岩から削り落したばかりの巨大な石の塊のような私のPaminaを、どうやって磨いて行くのかという事なのだと、そう考えています。
ドイツ語の発音が思った以上に聴き取り辛かった事の方が、超ガッカリ〜〜〜・・・でした^^;
でも、教授に御指摘頂いた「非常に長い声帯」を充分に活かしたPaminaを歌えるようになりたいものです。それがきっと私自身のオリジナルなPaminaになる事でしょう♪
教授がレッスンの終わりにお話しして下さった事がありました。
声楽では女性の自然声はソプラノで、男性の自然声はバリトンなのだそうです。
だから、男性のテノール歌手の発声は非常に難しいのだそうです。
「アメリカではテノール歌手は、Not to be born, but to be made と言われているのですよ」
一つ、賢くなりました〜(爆)
早く、地震が終結しますように。
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